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黒田選手のシュート

[マッチレポート]日本はタイに1-0で勝利し2連勝(2021/05/31):Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川

日本代表
2021.05.31

5月30日(日)に開幕した「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」は2日目を迎え、日本戦を含む2試合が開催されました。日本は同じく白星発進のタイに1-0で勝利し、開幕から2連勝となりました。

日本は初戦に続き、立ち上がりからチャンスを掴みます。前半開始早々、川村怜選手が自陣でボールを奪うとドリブルで相手を揺さ振り、中央付近から右サイドの黒田智成選手へ絶妙なパスを送ります。黒田選手はカットインして左足でシュートを放ち、先制点を獲得。

その後も序盤は日本のペースで追加点を狙いにいきます。対するタイも徐々に攻撃の機会を増やし、9番のギッティコーン・バゥディー選手や途中出場の7番パンヤーウッ・クパン選手を中心にゴールに迫ります。日本は幾度かピンチを迎えますが、徹底したディフェンスとGK佐藤大介選手の落ち着いたセーブで切り抜けました。

後半も日本はチャンスをつくりますが追加点に繋がらず、激しい攻防が繰り広げられます。タイの攻撃が続く時間帯も日本は全員で連携して阻止し、1点を守り切りました。

 

5月31日は、初日に日本に敗れたフランスと世界ランク1位のアルゼンチンの試合も行われ、アルゼンチンが1-0で勝利を収めました。日本の次戦は6月1日、前回2019年大会で1勝1敗だったスペインと対戦します。

本大会は5カ国で総当たり戦を行い、1位から5位までの順位が決まった後、総当たり戦の1位と2位で決勝戦、3位と4位で3位決定戦を行い、最終順位を決定します。無観客での開催ですが、日本ブラインドサッカー協会により全試合がYouTubeライブ配信されています(配信URL:https://bit.ly/3ouOnlo)。

試合後コメント

日本代表・高田敏志 監督

タイは昨日のスペイン戦で、特に7番のパンヤーウッ選手のフィジカルの強さ、9番のギッティコーン選手の巧みな緩急のあるドリブルと左足の強烈なシュートの印象があった。昨日の映像を分析して臨んだ。かなり技術の高い選手なのである程度シュートを打たれる分には仕方がない。ディフェンスのプレッシングに加え、GKもかなりトレーニングしており、昨日のフランス戦でもけっこう鍛えられたので、我々のやるべき守備ができれば問題ないと思っていた。けっこう危ないところはあったが、コースを切ってシュートを打たせているので、想定の中での対応ができたと思う。

(開始早々のゴールについて)攻めるポイントとして真ん中のゾーンとサイドの縦のラインが空いているとわかったので、そこから崩そうというのはあったが、昨日の再現のような形で、まさかあんなに簡単に入るとは思わなかった。入って良かった。むしろその後がまた入らないのではと不安があったが、チャンスはいっぱいつくれたので明日に期待したい。

日本代表・黒田智成 選手

(得点シーンを振り返って)深い位置をとってカットインしてシュートを打つという、練習通りのシュートができた。

今日もタイトな試合展開だったが、しんどいのは日本もタイも同じなので、そこで絶対に負けないようにとみんなで声を掛け合い、最後まで集中してプレーできた。

自分にとっては2年ぶりぐらいの国際大会で、昨日は久しぶりに身体の大きな選手との対戦だったので、うまくかわし切れないところがあった。今日もしっかりと自分のタイミングでボールを動かしてシュートを打つというところを意識した。まだ決めるべきところで決め切れない部分があったので、修正して明日のスペイン戦では良い試合をして勝ちたい。

 

試合結果

●タイ 0-1(前半0-1)日本○

■得点:
【日本】11 黒田智成(前半1分)
■スターティングメンバー:
【タイ】
GK3 プーカーン・ドンデン
FP4 バンチャー・マンペッ
FP9 ギッティコーン・バゥディー
FP11 スリヤー・インチューロッ
FP13 トゥーギアッ・ブンティアン
監督 ゴンギアッ・コンデェンパイ
ガイド ウォーラサーン・パンサワッ
【日本】

GK1 佐藤 大介
FP3 佐々木 ロベルト泉
FP10 川村 怜
FP7 田中 章仁
FP11 黒田 智成
監督 高田 敏志
ガイド 中川 英治

 


「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」全体の結果は以下のページよりご覧ください。全試合の結果、得点者、スターティングメンバーを掲載しております。