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【活動報告】知的障がい者サッカー日本代表強化合宿 2022年4-5月

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2022.06.02

2022年4月29日(金)〜5月2日(月)

東京都日野市にて(浅川スポーツ公園グラウンド、中央大学サッカー場)

2022年度第1回知的障がい者サッカー日本代表強化合宿が行われました。

今合宿は新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに基づき
参加する全ての選手・スタッフに抗原検査を集合時と解散時に実施するなど
感染防止対策を行い実施いたしました。

 

【スケジュール】

DAY1:抗原検査、フィジカルチエックトレーニング
DAY2:トレーニング、トレーニングマッチ(vs ARTE八王子)
DAY3:トレーニング、トレーニングマッチ(vs ブランコ)
DAY4:トレーニング、抗原検査

 

 

【監督総括】

4年に一度の世界選手権が中止となり、選手は目標を失いかけました。しかし、私たちは、歩みを止めることは決してしないという強い気持ちと覚悟で合宿に臨みました。ミーティングでは、選手へこの先の未来について共有し、今ベストを尽くすことを確認しました。
初日に行うフィジカルチェックにおいては、特にyo‐yoテストでは多くの選手が過去最高の記録を出すなど、日常におけるトレーニング状況やメンタルの部分において良い準備をしてきた様子がみえました。
合宿の全体的な成果は、ボール保持時において、パス、コントロール、ターンのテクニックが、スペース、相手、味方の状況を踏まえたなかで効果的に発揮できたことです。また、全員がプレーの前にゴール方向を中心に常に観ておくといった「良い準備」をすることにより状況が共有でき、そのうえでサッカーのプレーの原則と個人戦術を意識することにより、プレーのタイミングと選択が意図的に合いはじめました。
課題は、守備の対応です。常に良いポジションから奪いに行くことは意識するポイントです。しかし、ゲーム中にはトライしながらもそれができない場合もあり、その時にどうするかを整理しました。マークの原則、チャレンジの優先順位、チャレンジ&カバーはそのベースです。改善とボールの奪い方をチームで共有するために、判断の基準を提示しトレーニングを重ねました。今後も継続したトレーニングを行い、改善を図りたいと思います。
最後に、多くの皆様のご理解により、2022日本代表チームは再び歩みだすことができました。また、連盟理事のご尽力により、フランスの地でフランス代表との親善マッチを行うことも決まりました。2018スウェーデン大会からの4年間の成果と、2026大会に向かうために世界における日本の「現在地」、そして4年後、頂点に向かうためにどのように進化が必要かを確認するためにも、とても重要な試合になります。良い準備をして臨みたいと思います。
今回、選手を快く送りくださいました各地域、都道府県の指導者等、関わってくださいました全ての皆様に心からお礼申し上げます。引き続き代表活動にご理解をいただき、選手のサポート等についてよろしくお願いいたします。

グラウンドでボールを追いかけて3人が競り合っている様子

グラウンドでボールを追いかけて3人が競り合っている様子

グラウンドを5人の選手が走っている

ゴールキーパーがボールを止めた瞬間

グラウンドで選手がドリブルしている様子

なお、今回の強化合宿は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を利用して実施されました。

日本スポーツ振興センターロゴ