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【活動報告】知的障がい者サッカー日本代表フランス国際親善マッチ 2022年6月

JFFID
2022.08.17

知的障がい者サッカー日本代表チーム

平素より当連盟の事業につきまして格別のご厚誼を賜り誠にありがとうございます。

無事、フランス遠征より知的障がい者サッカー日本選手団帰国いたしました。

大会中止から親善マッチ開催という直前での大幅なスケジュール変更の中、

参加を決意してくれた選手はもちろん、

選手を送り出していただいた、家族、チーム、学校、企業の皆様

多大なるご理解とご協力を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

皆様からの温かいご声援のもと、選手たちはフランスの地で勇敢に戦ってくることが

叶いましたことをご報告させていただきます。

 

主催:特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟 技術委員会
目的:フランス国際親善マッチ
日程:令和4年6月20日(月)〜令和4年6月29日(水)
場所:フランス アミアン centre Fernand Duchaussoy

試合レポート

6/24  第1戦  →YouTube【試合フル映像】 →レポートはこちら

6/26 第2戦 →YouTube【試合フル映像】 →レポートはこちら

 

監督総括

知的障がい者サッカー日本代表チームは、6月20日から29日までフランス遠征を行いました。4年に一度開催される「Virtusサッカー世界選手権(通称:もうひとつのW杯)」は、コロナ禍など昨今の世界情勢によりやむなく中止となりましたが、本連盟の積極的な働きかけによりフランスとの国際マッチが2試合実現しました。海外チームと対戦できる機会が4年に一度しかない私達には大切なマッチとなり、これまで国内合宿で4年間準備してきたことの発揮と、次の世界選手権に向けての課題抽出を目的として試合に臨みました。

日本は世界ランキング8位、対するフランスは3位で、世界における私たちの現在地を知るには十分でした。フランスの選手は、サイズ・スプリント・プレースピード・個の能力など、日本の日常では経験できないものを持っていて、海外チームとの対戦が初めての選手が多い日本にとって良い経験となりました。

日本は全員攻撃・全員守備をチームコンセプトとし、前線や中盤からのプレスにより高い位置でのボール奪取とテンポのある攻撃を基本として、状況に応じて中央突破やサイド攻撃によりフランスゴールを目指しました。また、前線や中盤でボールを奪えない時は、コンパクトにしてバランスを保ち全員でゴールを守り、ボールを奪ったときは状況に応じてビルドアップによる攻撃を図りました。

2試合とも日本のペースでサッカーをする時間はありましたが、ビルドアップ時のパスミスを突かれ失点し敗戦しました。特に2試合目は、決定的なシーンは日本が多くありましたが、ゴールを奪うシュート力、自信を持ってシュートする部分が不足し、決定力には「差」がありました。

次の世界選手権に向けて、私たちはこれまでの取り組みを継続しつつも、そのクオリティを向上させていくことが重要です。選手は「世界基準」とはどういったものかを経験し、既に地域に戻りトレーニングを始めています。

知的障がい者サッカーの未来に向けて、今遠征で得たもの・感じたことを更に進化させて強化に取り組んでいきたいと思います。これからも知的障がい者サッカー日本代表へのご声援をよろしくお願いいたします。

スタッフ

監 督 : 西 眞一
コーチ : 泉谷 光紀
コーチ : 竹中 康雄
GKコーチ: 岡田 裕樹
トレーナー: 澤野 啓祐
コーチ/マネージャー: 古薗 功詞郎
コーチ/通訳: 津島 直樹

選手

原田 康汰 鹿児島県
結城 隆  東京都
草田 佑介 広島県
吉川 圭祐 東京都
大野 航  兵庫県
原良田龍彦 鹿児島県
佐藤 快  東京都
横井 知明 東京都
武田 稜久 大阪府
越智羽久澄 愛媛県
石綿 洵哉 東京都
福原 碧人 鹿児島県
奥田 浩輔 福岡県
犬塚 陸  愛知県
渡邊 賢剛 東京都
斎藤 光汰 神奈川県

整列する知的障がい者サッカー日本代表

整列する知的障がい者サッカー日本代表(ホームユニフォーム)

試合で競り合う日本代表

ゴールを守る日本代表

攻撃を仕掛ける日本代表

ロッカールームの日本代表

 

なお、今回の強化遠征は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を利用して実施されました。