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【活動報告】知的障がい者サッカー女子日本代表UAE交流親善マッチ 2023年1月

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2023.02.11

2023年1月22日〜25日
千葉県千葉市美浜区(高円宮記念JFA夢フィールド)にて
知的障がい者サッカー女子日本代表UAE交流親善マッチが実施されました。

 

正式名称 : スペシャルオリンピックスUAE女子ユニファイドフットボールチームとの交流プログラム
主催 : 一般財団法人国際協力センター(JICE)、特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟(JFFID)
協力 : 公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)
後援 : 一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)
期日 : 2023年1月22日(日)〜25日(水)
会場 : 高円宮記念JFA夢フィールド 千葉県千葉市美浜区美浜11 JFA夢フィールド
宿泊 : ホテルグリーンタワー幕張 千葉県千葉市美浜区ひび野2丁目10−3

 

活動報告レポート

活動報告書はこちら

 

試合レポート

1/23 第1戦 →試合フル映像近日公開 →レポートはこちら

1/24 第2戦 →試合フル映像近日公開 →レポートはこちら

1/25 第3戦 →試合フル映像近日公開 →レポートはこちら

 

監督総括

今回採用される、ユニファイドフットボールルールは、大きくサッカーと大きく違う点としては、①オフサイドがないこと、②すべて間接フリーキックになること、③GKはキャッチしたらすべてスローで再開すること等があり、選手に新たに適応させることが多く、特に①オフサイドがないことへの適応に時間を要した。また、ユニファイドルールとして知的障がいを持たない選手(パートナー)と知的障がい選手(アスリート)との組み合わせになるので、高い競技レベルで選手歴のあるスタッフをパートナーとして採用し、事前練習会および現地入りしてからのトレーニングでチームへの融合を図ってきた。日本チームのパートナー選手は、全員Lリーグ・なでしこリーグ以上の選手であり(代表歴のある選手もおり)、ピッチ上でもアスリート選手の良き手本となり、プレーの基準を示していた。

日本チームの具体的なコンセプトとしては、ボールを中心とした守備陣形(前に運ばせない・中央突破されない)から1列目でサイドに誘導して2列目3列目で奪ったボールを、我々は逆に相手の守備陣形が整う前にショートカウンターからの中央突破、中央を固められたらサイド攻撃・チェンジサイドも組み合わせるようにプレーモデルを考えた。また、サイドで奪いきれない場合は、DFとGKで最終ラインの背後をケアしつつディレイして帰陣(プレスバック)、コンパクトを保ちゴールを守る数的優位を作ってから粘り強く奪い、ビルドアップしてゴールを目指すこともオプションとして共有した。

22日(日)の合宿初日は、アイスブレイクの後、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15さんとの合同トレーニングを実施させて頂けたことで、合宿スタートから高い強度のプレーを体感できたことはチームにとって良い刺激となった。貴重な機会を作って頂け感謝したい。

1試合目(23日)と3試合目(25日)は、ユニファイドフットボールによる7人制20分ハーフマッチ、2試合目(24日)はアスリート(知的障がいのある選手)のみの5人制15分ハーフマッチを実施した。1試合目と2試合目は共に日本ペースのサッカーとなり、1試合目は両チームともアスリート4選手+パートナー3選手の組み合わせとなった。日本チームがアスリート選手とパートナー選手の融合を図っていたのに対し、UAEチームのパートナー選手は、アンダーカテゴリーのUAE代表(U-17代表)から更に選抜された選手であり、テクニックとスピード、速さとゲームを観る目を持っていたので、良い意味でアスリート選手をリードしていた。3試合目は、UAEチームがパートナー4選手での申し出があり、日本チームはそれを受け入れパートナー2選手でゲームをスタートした。UAEチームも日本の対策を立て、GKを含めた正確なビルドアップからワイドで縦に速い攻撃を仕掛け、この試合が一番強度の高い予想通り拮抗した激しい好ゲームとなった。序盤は日本チームの方が多くのチャンスを作ったが、徐々にUAEチームが押し返し、一瞬でサイドを起点に突破され1点を先制される苦しい展開となった。後半はUAEチームのビルドアップに対して、MFが縦にスライドし高い位置からプレスをかけることで奪いきることができ、逆転して勝利することができた。UAEの素晴らしい拮抗したゲームにより、日本選手は困難に立ち向かい最終戦を戦え、大きな財産となった。大寒波の中、来日してくれたUAEチームの選手・関係者に心より感謝したい。また、合宿を通し、オンザピッチ、オフザピッチの両面に関して、アスリートとパートナーによる選手ミーティングが自主的に行われた。更には、選手ミーティング内容を選手全員の判断でスタッフに報告するなど、短期間で成熟した選手集団が形成されていることを感じた。ピッチで闘うのはあくまで選手である。ゲーム改善もハーフタイムの選手同士の力によるところが大きく、選手の一体感とまとまりも大きな勝因となったと思う。素晴らしい選手に感謝したい。

また、スタッフのリレーションシップ・連携能力も高く、ゲーム分析力・プログラム立案等の実践力はもちろん、お互いに気付かないところをカバーしあうことができた。各スタッフの気付きにより、選手へのアプローチも多面的となり、選手個々の内面への働きかけ(メンタル面のフォロー)についても、取りこぼすことがなかった。パフォーマンス改善だけでなく、女子選手に対しては、メンタル面のケアとフォロー、ある程度納得させられる対話力と距離感も必要であると感じた。日を追うごとに全選手が改善され、良い選手と良いスタッフの力の結集した結果といえる。スタッフの献身的なハードワークに感謝したい。

UAEチームの全選手は、常に全力で闘うプレーを志向し、1vs1の局面では、スピード、パワー、体格(手足の長さ・コンタクトの強さ)で圧倒される場面もあり、体感した基準を世界スタンダードとし、それを上回るアスリートとしての身体能力とメンタリティー、高い技術と早い判断ができる個の育成に取り組みたい。

オフザピッチプログラムでは、セレモニー(オープニングミーティング、クロージング等)や合同プログラムなどの場面で、同じサッカーファミリーとして、外国選手とも堂々と交流できるコミュニケーション能力も要求される。自分を表現できる力と共に、マナー面など大人としての立ち振る舞いを体験できたことも大きな経験だった。日本チームのどの選手もフレンドリーな雰囲気でUAEチームとの交流を楽しんでいた。

最後に、交流親善マッチ開催にあたり多くのご声援とご支援をいただき、選手が全力を出し切るための大きな力をいただいた。今回の交流親善試合にあたっては、高円宮記念JFA夢フィールドを使用させていただいた。フル代表始め各カテゴリー代表の拠点となる素晴らしい施設を使わせて頂き、選手たちは高いモチベーションを持って闘うことができた。JFAの佐々木則夫女子委員長始めJFAの皆様、JIFFの北澤豪会長始めJIFFの皆様、47FA関係者の皆様始め、各FID関係者も多くの方々にご視察とご声援にお越しいただけた。

運営の皆様、審判員の皆様、運営・通訳ボランティアの皆様、JFA夢フィールドの皆様、ホテルグリーンタワー幕張の皆様には、大会を支えて頂き感謝したい。

 

本交流親善試合に関わっていただいたすべてのサッカーを愛する皆様に感謝申し上げたい。

 


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