REPORT

インクルーシブフットボールフェスタ神奈川2021集合写真

JFAフットボールデー インクルーシブフットボールフェスタ神奈川2021

イベント
2021.10.12

ダイジェスト映像

日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は、2021年10月9日(土)に開催したオンラインイベント「JFAフットボールデー インクルーシブフットボールフェスタ神奈川2021」のダイジェスト映像をJIFF公式YouTubeに公開いたしました。ぜひご覧ください。

ダイジェスト〈ロング版〉

 

ダイジェスト〈ショート版〉
 
 

レポート

2021年10月9日(土)に神奈川県サッカー協会主催、日本障がい者サッカー連盟共催で「JFAフットボールデー インクルーシブフットボールフェスタ神奈川2021」をオンラインにて開催しました。本イベントは、障がいの有無に関わらず混ざり合える共生社会の実現に向け、障がい児・者に7つの障がい者サッカーを知ってもらう機会をつくるとともに、誰もが家の中でも楽しめる機会をつくることを目的に、神奈川県で初めて開催しました。

コロナ禍でオンラインでの開催となりましたが、協賛企業8社と神奈川県内のJリーグ全クラブ、障がい者サッカーチーム・団体の協力により実現し、参加者・見学者をあわせて第1部は99名、第2部は117名に参加いただきました。

協力クラブ(五十音順)

Jリーグクラブ:SC相模原、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、横浜FC、横浜F・マリノス、Y.S.C.C. 横浜
障がい者サッカーチーム・団体:アクティブスポーツ、エスペランサ、FCアウボラーダ、FC PORT、神奈川県知的障がい者サッカー連盟、神奈川県デフフットボールクラブ(KDFC)、神奈川県電動車椅子サッカー協会、湘南イーグルス、TSA FC、buen cambio yokohama、横浜F・マリノス フトゥーロ、Yokohama Crackers ほか

第2部で最後に撮影した集合写真

第1部 障がい者サッカー説明会

第1部は主に障がい児・者や関係者に向けた「障がい者サッカー説明会」を実施。7つの障がい者サッカーすべてのチームがある神奈川県ならではの取り組みとして、県内の障がい者サッカーチームが競技およびチームの紹介を行いました。各チームが競技や障がいの特性が伝わるよう工夫を凝らし、多様な方法で発表が行われました。プレゼンテーション資料や動画、紙芝居などを使ったり、選手の実演があったり、チームの選手やスタッフが自身の言葉で伝えてくれました。

  • アンプティサッカー:FCアウボラーダ、TSA FCの選手の実演を交えながら、資料も使い説明しました。
  • CPサッカー:エスペランサの選手が競技説明を行い、チーム紹介では動画や資料を使いました。
  • ソーシャルフットボール:FC PORTが作成した紙芝居を使い選手自身が説明・紹介しました。
  • 知的障がい者サッカー:神奈川県知的障がい者サッカー連盟のスタッフが資料を使って紹介しました。
  • 電動車椅子サッカー:Yokohama Crackersが事前に動画を作成し、選手自身が説明・紹介しました。
  • ブラインドサッカー:buen cambio yokohamaのスタッフが資料を使って紹介しました。
  • デフサッカー:KDFCが事前に資料を作成し、日本ろう者サッカー協会スタッフが説明しました。

第1部でのそれぞれのプレゼンテーションの様子

第2部 まぜこぜサッカー

第2部はみんなでカラダを動かすアクティビティの「まぜこぜサッカー」を実施。冒頭のウォーミングアップでは、神奈川県サッカー協会のコーチの音頭で、みんなでダンスを踊りました。そのあとはJリーグクラブと障がい者サッカーチームがグループを組み協力して考案したアクティビティを5つ実施しました。各グループのコーチや選手がお手本を見せると、Zoomの向こうでは参加者も一緒にチャレンジしていました。

  • アンプティサッカー×川崎フロンターレ:ボールやタオルを使ったアクティビティ
  • 知的障がい者サッカー×CPサッカー×横浜F・マリノス:「だるまさんが転んだ」ゲーム
  • デフサッカー×横浜F・マリノス×Y.S.C.C.横浜:ジェスチャーゲーム
  • ブラインドサッカー×ソーシャルフットボール×横浜FC×SC相模原:ボールタッチ、目を閉じてボールタッチ
  • 電動車椅子サッカー×湘南ベルマーレ:電動車椅子でPK対決

Jリーグクラブと障がい者サッカーチームが一緒に企画することで深い連携が生まれ、当日もチームワーク良くプログラムが進みました。なお、このようなコラボレーションはJIFFとしても神奈川県としても初めての取り組みでした。

第2部でのそれぞれのアクティビティの様子

また、同じ動きが難しい参加者やZoomに不慣れな参加者には個々にサポートできるよう、オンライン上に「コミュニケーションコーチ」を配置し、神奈川県サッカー協会やJリーグクラブのコーチが担当しました。出演者も参加者の様子を見て声をかけるなど、リモートでも交流をはかっていました。画面ごしには笑顔でカラダを動かす参加者の姿を見ることができました。

Zoom参加者に声がけするオンラインコーチの様子

本イベントは、2020年度にオンラインで開催した「9地域障がい者サッカー連携会議*」の神奈川県グループディスカッション(主に本イベント主催・共催・協力メンバーが参加)で「神奈川でインクルーシブフットボールフェスタを開催しよう」と話したことからスタートしました。企画段階から神奈川県サッカー協会、JIFF、神奈川県内のJリーグクラブ、障がい者サッカーチーム・団体が一緒に会議を行い、進めてきたことで、一丸となって神奈川県ならではのプログラムをつくり上げることができました。

9地域障がい者サッカー連携会議=日本サッカー協会(JFA)と日本障がい者サッカー連盟(JIFF)が協働して2019年度から開催している会議で、障がいの有無にかかわらず「誰もが、いつでも、どこでも」サッカーを楽しめる環境づくりを推進するため、地域における障がい者サッカー団体と47都道府県サッカー協会(47FA)、Jクラブ、Jリーグ百年構想クラブによる協力体制を整備するもの。2020年度の実施詳細はこちら。2021年度の実施概要はこちら

 

コロナ禍でスポーツの環境にも大きな変化があり、まだ活動が再開できない障がい者サッカーカテゴリーもある中、主催・共催者だけでなく協力クラブ・団体の皆さまの、オンラインでも「一緒に楽しめることを伝えたい」「参加者と楽しみたい」という思いから、開催にいたりました。当日はたくさんの笑顔に出会うことができ、あらためてスポーツの力を感じました。

趣旨に共感しご協賛・ご協力をいただいた皆さま、イベントへご参加いただいた皆さまに感謝いたします。

 

JIFFはこれからもサッカーを通じ、誰もが、いつでも、どこでもスポーツを楽しめる環境づくりを目指し、活動を続けていきます。

JIFF北澤豪会長コメント

神奈川はJリーグクラブが多いですし、コラボした障がい者サッカーチーム数も多い点はインパクトがあり、スポーツをやる環境が整っていると感じます。チーム数が多い分、いろいろなことを整え、考えていくことがあるからこそ、今回神奈川県サッカー協会が中心になって開催にたどり着いたのかなと思います。

今回、Jリーグクラブと障がい者サッカーチームがコラボしてアクティビティをやってくれました。そういったことを見たり実際にやったりすることで壁を感じず、サッカーという括りで「一緒にできる」という変化が自分の中にもありました。おそらく参加者の皆さんも今まであった壁がなくなったのではないかと思いますし、なにか取り組んでいくきっかけにもなるのではないかと思います。

JIFFとしては4回目のオンライン開催ですが、回を重ねるごとに「できない」ということがない、「やれる」というポジティブな考え方になれていることが大きいと思います。どうしてもコロナ禍では中止になってしまうことが当たり前かもしれません。でも我々がやっている活動は歩みを止めないことなので、みんなでなにができるか考えていくことがいいアクションに繋がり、いい成果につながっていると思います。我々も今のままで良いとは思っていないですし、活動することによってまた発見があり、そのフィードバックをすることによって、またいろんな人たちと連携しながら進化している状況は感じています。今後ともぜひみなさんにも協力していただき、参加していただきながら、また新しい意見や課題を話してくれることによって、たくさんの仲間と新しいステージに向かっていけるのではないかと思っています。

参加者コメント

・障害者、健常者共に楽しめる企画で良かったです。

・それぞれのアクティビティの内容が違うことや、ボールを使ったりタオルを使ったり難易度が違っていたので面白かったです!

・それぞれの競技を知ってもらうという目的では、「みている人を意識する仕組みになっている」という点で、非常にバランスの良いイベントだったと思います。私たちの活動にも大いに勉強になりました。

・グループに分かれてのアクティビティは、それぞれの競技の特徴を活かして、楽しむことができました。ダンス、だるまさんが転んだは電動車椅子を左右や前後に動かして楽しむことができました。PK戦では、キーパーのキングベル1世の大活躍がとても良かったです。Jリーグとのコラボアクティビティ、とても楽しい時間をありがとうございました。

・子供が楽しそうに踊ったり、遊んだりしていました。色々勉強にもなりました。ありがとうございました。

・あっという間の1時間でした。オンラインは自宅から気軽に参加でき良かったです。今後リアルのイベントもぜひ参加したいです。

 

開催概要

イベント名:JFAフットボールデー インクルーシブフットボールフェスタ神奈川2021

開催日時:2021年10月9日(土)オンライン開催
     第1部 障がい者サッカー説明会:13時00分〜13時55分
     第2部 まぜこぜサッカー:14時30分〜15時30分

会場:参加者:オンライン会議ツールZoomを利用(手話通訳あり)
   配信会場:神奈川県⽴スポーツセンタースポーツアリーナ2 (神奈川県藤沢市善⾏7丁⽬12)

主催:一般社団法人神奈川県サッカー協会(FAKJ)

共催:一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)

協力:
Jリーグクラブ:SC相模原、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、横浜FC、横浜F・マリノス、Y.S.C.C. 横浜(五十音順)
障がい者サッカークラブ・団体:アクティブスポーツ、エスペランサ、FCアウボラーダ、FC PORT、神奈川県知的障がい者サッカー連盟、神奈川県デフフットボールクラブ(KDFC)、神奈川県電動車椅子サッカー協会、湘南イーグルス、TSA FC、buen cambio yokohama、横浜F・マリノス フトゥーロ、Yokohama Crackers ほか(五十音順)

後援:公益財団法人日本サッカー協会、公益社団法人日本プロサッカーリーグ、神奈川県、藤沢市、一般社団法人神奈川県障がい者スポーツ協会

協賛:株式会社ツクイホールディングス、株式会社ハイテック・システムズ、株式会社フォンテーン、明治安田生命保険相互会社 神奈川本部、株式会社CTC物流、東京海上日動火災保険株式会社、サカタのタネ グリーンサービス株式会社、株式会社ワイドアルミ

支援団体:日本財団HEROs

 

以上