REPORT

青いものを身につけて集合写真

JIFFまぜこぜフットボール2024(世界自閉症啓発デーイベント)

イベント
2024.03.31

⾃閉症や発達障がいのある⼈も
みんなで学びながら楽しむ新たなプログラムを実施

一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は、3月31日(日)に東京都調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザ サブアリーナで、自閉症や発達障がいをはじめ障がいの有無や種別に関係なく一緒にサッカーを楽しむ「JIFFまぜこぜフットボール2024」を開催しました。

このイベントは、4月2日の「世界自閉症啓発デー」にあわせて、自閉症のみならず障がいや難病のある方やLGBTなど、多様な人たちと共に「まぜこぜ」で楽しむ機会づくりとして毎年国内で開催されている『Warm Blue キャンペーン』の一環として実施しており、JIFFは本キャンペーンに設立初年度の2016年から9年連続で参加しています。

2018年から昨年までのイベントでは、まぜこぜのスポーツの楽しさを体感できる「まぜこぜウォーキングフットボール」を中心に開催してきました。今年はさらに、「⾃閉症・発達障がいのある⼈にとっても参加がしやすいサッカープログラムを通じて、参加者全員が⾃閉症・発達障がいについて理解を深めること」を目指し、新たなプログラムを構築して実施しました。

イベントでは、東京都インクルーシブ連携会議に参加するメンバー(東京都内の障がい者サッカーチーム、Jリーグクラブ、WEリーグクラブ等)やJIFF指導者登録制度の関東圏のインクルーシブフットボールコーチから当日のコーチを募り、JIFFパートナー企業の皆様や学生ボランティアの皆様に「運営サポーター」としてご協力いただき、一緒にイベントを作り上げました。

当日は自閉症・発達障がいのある方を含めさまざまな参加者が、「世界自閉症啓発デー」のシンボルカラーである「青」を身につけて集まり、スタッフ・参加者あわせて105名が「まぜこぜフットボール」「ブルーフラッグづくり」などを楽しみました。

まぜこぜフットボール

⾃閉症(発達障がい)のある⼈も安心して参加できるサッカープログラムを検討し、初めて実施しました。はじめの会(開会式)からアイスブレイク、パス・シュート・ドリブルのコンテンツ、サッカーの試合、おわりの会(閉会式)にいたるまで、各プログラムにさまざまな工夫が取り入れられました。障がいの有無や年齢、性別も多様なメンバーで6チームに分かれ、参加者同士が協力し合って活動し、それぞれのプログラムを楽しむ様子が見られました。

ブルーフラッグづくり

東京藝術大学・日比野克彦先生のチームによる下絵に、参加者みんなでさまざまなイラストや文字を加えながら青いフラッグを完成させました。ひとつのものをみんなでつくり上げることで、より一体感が生まれました。

完成したブルーフラッグ

コーチと運営サポーター

コーチの皆さんとは事前に打ち合わせを行うなど一緒にプログラムづくりを行い、運営サポーターの皆さんは午前中の準備から一緒に行って会場づくりや雰囲気づくりにご協力いただきました。イベントが始まると参加者と一緒に楽しみながら、盛り上げていただきました。

 

このイベントを通して、自閉症・発達障がいについて知り、また自閉症をはじめ障がいのある人とない人が一緒に楽しく活動する機会となることで、インクルーシブな環境づくりについてみんなで考える機会となりました。

JIFFはこうした活動を続けながら、これからも「サッカーを通じた共生社会づくり」に取り組んでいきます。

総括コメント:JIFF 井上由惟子

今年は障がいのある方もない方も一緒にサッカーを楽しむことに加え、自閉症や発達障がいのある方にも安心して楽しくご参加いただけるよう、活動の中で見通しをもちやすくするための工夫や、言葉による説明だけでなくできるだけ視覚情報を共有するなど、様々な工夫を取り入れて実施をしました。
また、それらの工夫を考える上で、普段からインクルーシブなサッカー活動を行っているコーチの方々に準備段階からご協力いただき一緒にプログラムづくりをし、当日は参加者の皆さまとも対話をしながら時にはプログラム内容を修正しながら実施をしました。
さらに、運営スタッフやボランティアの方にはこうした工夫や仕組みづくりについて知っていただき、日常生活や職場などでも活かしていただけるよう、プログラムについて紹介する時間等も設けました。
結果として、自閉症や発達障がいのある方だけでなく、誰にとってもわかりやすいプログラムとなることで、すべての参加者の皆さまにより一層安心して楽しくご参加いただけたのではないかと思います。単に混ざり合うだけでなく、どうしたらその中で一人一人が取り残されることなく共に楽しむことができるのか、という点について「世界自閉症啓発デー」をきっかけに運営スタッフ・ボランティア・コーチ・参加者が一緒になって考え活動できたことが、共生社会の実現に向けた大切な一歩につながったと感じています。

 

以上