REPORT

歓喜のロービジョンフットサル日本代表チーム

アンダルシア国際フットボール大会

日本代表
2019.05.19

写真提供:日本ブラインドサッカー協会

ロービジョンフットサル日本代表が
強豪スペインに初勝利! 国際大会で大きな収穫

特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、「アンダルシア国際フットボール大会」B2/B3クラス* への出場のため、5月17日~19日にかけてスペイン・セビリアにロービジョンフットサル日本代表を派遣しました。2017年5月の「IBSA ロービジョンフットサル世界選手権2017」(イタリア)では8チーム中8位に終わりましたが、今大会は4チーム中3位で大会を終えました。

世界選手権2017の優勝国・ウクライナ、同4位・スペイン、本大会開催地・アンダルシア自治州の3チームと1回戦総当たりのリーグ戦を行い、日本は1勝2敗。最終戦では強豪スペインに4-1で見事勝利し、欧州勢相手に初勝利を挙げました。

 

*B2/B3クラス:
視覚障がい者スポーツ国際ルールでは、B1(全盲から光を感じられるまで)、B2(矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで)、B3(矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで)の3カテゴリーに分けられます。
ロービジョンフットサルはB2/B3と診断された弱視者が、アイマスクを装着せず、弱視状態のままフットサルとほぼ変わらないルールでプレーします。ボールも音が出ない通常のフットサルボールで、ピッチやラインとはっきりと区別がつく色のものを使用します。フィールドプレーヤー(FP)4人のうち最低2名は、より見えにくいB2クラスの選手がいなければなりません。ゴールキーパーは、晴眼者または弱視者が行います。

 

日本代表の試合結果

アンダルシア自治州 6 – 3 日本
先発メンバー:GK 加渡主悟、FP 角谷佳祐、赤崎蛍、中澤朋希、篠瀬翔平
[日本の得点者]赤崎蛍(3点)

日本 0 – 5 ウクライナ
先発メンバー:GK 加渡主悟、FP 大平英一郎、篠瀬翔平、中澤朋希、赤崎蛍

日本 4 – 1 スペイン
先発メンバー:GK 加渡主悟、FP 大平英一郎、篠瀬翔平、中澤朋希、赤崎蛍
[日本の得点者]赤崎蛍(3点)、篠瀬翔平(1点)

 

日本代表メンバー

FP 赤崎 蛍(エンフレンテ熊本)
FP 岩田 朋之(CA SOLUA 葛飾)
FP 大平 英一郎(CA SOLUA 葛飾)
FP 岡 晃貴(Grande TOKYO)
FP 角谷 佳祐(Grande TOKYO)
FP 篠瀬 翔平(CA SOLUA 葛飾)
FP 中澤 朋希(埼玉FC ARES)
FP 丸山 哲生(CA SOLUA 葛飾)
GK 加渡 主悟(FV Hausen/ドイツ)
GK 豊田 隼大 (C.A.フクオカーナ)

監督 齋藤 友規
コーチ 石渡 良太

 

コメント

齋藤 友規 監督

今大会は新たなメンバーも加わり、戦術的にも様々なトレーニングを積んできた中で、攻撃・守備の両面において、その成果を示すことができました。特にスペインとの最終戦は疲労の蓄積もある中、チーム一丸となり、勝利を挙げることができました。しかし、まだまだ課題も多くあります。その課題をきちんと整理し、より強いチームづくりに励んでいきたいと思います。これからも日本代表チームは前進を続けます。熱い応援を宜しくお願い致します。

岩田 朋之 キャプテン

スペイン戦勝利はこれまでロービジョンフットサルに関わったすべての人たちで掴むことができたと思います。改めて関わったすべての人たちに感謝します。そして、キャプテンとして今大会を選手・スタッフと戦えたことを誇りに思います。今後、歴史的勝利をロービジョンフットサルの未来につなげ、視覚障がいのある子どもたちの希望の光になれるようにがんばります。

 

【2019/07/04発行「JIFFメールマガジンvol.009」より】


※詳細はJBFA公式サイトよりご確認ください。