［マッチレポート］日本は世界ランク3位のスペインに勝利し、初のパラリンピックで5位(2021/09/02)：東京2020パラリンピック競技大会 5人制サッカー

青海アーバンスポーツパーク（東京都）で開催されている「東京2020パラリンピック競技大会」5人制サッカーは、9月2日（木）に順位決定戦が実施されました。日本は世界ランク3位のスペインと5-6位決定戦を戦い、1-0で勝利。最終戦を笑顔で終え、5位という結果になりました。

スペインとは直近では今年5〜6月の「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」で対戦し、1-1の引き分け。2019年の同大会では1勝1敗であり、この試合も激しい戦いが予想されました。

試合は序盤から激しい攻防となり互いにチャンスをつくりますが、なかなか得点に結びつきません。前半13分には左サイドでボールを奪った川村怜選手の素早いサイドチェンジから、黒田智成選手がカットインしてシュートを放ちますがわずかに枠の上。一方スペインも積極的にゴールを狙ってきますが、今大会初先発のGK神山昌士選手がファインセーブでチームを救います。すると前半終了間際、試合が動きます。日本の右コーナーキックから川村選手がゴール前に絶妙な浮き球を送ると、黒田選手がダイレクトで右足を振り抜き、ゴールに突き刺します。日本は貴重な先制点を奪い、そのまま前半を終えます。

後半に入ると、スペインはさらに攻勢を強めます。しかし日本は安定した守備と後半から出場したGK佐藤大介選手の好セーブもあり、スペインにゴールを許しません。逆に日本は後半10分、ゴール前でボールを得た黒田選手がターンしてシュートを放ちますが、相手GKの好セーブに阻まれます。その後も攻め続けるスペインに対し、日本は冷静に守備を固めて防ぎ切ります。試合終了の笛が鳴ると、会場には日本チームの歓喜の声が響きました。